外出先でふと「これ、ブログのネタになるな」と思う瞬間がある。
問題は、その場ではメモしても、家に帰るころには存在自体を忘れていることだった。スマホのメモアプリに書いても、後で見返す習慣がないので結局埋もれる。ネタ帳(Obsidianの content-ideas.md)は使い慣れているのに、そこに書き込めるのはパソコンの前にいるときだけだった。
思いついた場所と、書き留める場所が違う
外出先で使えるのはスマホのClaudeアプリだけで、パソコンの前で使っているObsidianのネタ帳は開けない。この「思いついた場所」と「普段使っている置き場」がずれている状態が、そもそもの出発点だった。
間に何か一つ、スマホからも書き込める中継地点を挟む必要があった。そこで選んだのがNotionだった。
スマホからNotionに送るところまで
スマホのClaudeアプリで「📝 コンテンツアイデアに追加して」と話しかけると、Notionのデータベースに1行増える仕組みを作った。入力する項目は4つ。
- タイトル:ネタの見出し
- タイプ:動画・ブログ・どちらも・noteのいずれか
- カテゴリ:ガジェット・副業記録・AI・ツールなど8種類から選ぶ
- メモ:思いついた内容の補足
この4項目さえ送れば、Notion側のデータベースに1件のネタとして記録される。ここまでは、Notionを「スマホから送れるメモ帳」として使っているだけの話で、目新しさはない。

Notionを一時置き場にして、朝に回収する
Notionに貯めるだけでは、結局見返す習慣がないまま埋もれてしまう。今までのメモアプリと同じ結末になる。

kuma

グリッグ
具体的には、Notionのデータベースに「確認済みかどうか」を示す項目を1つ用意した。スマホから新しく送られたネタは、この項目が未確認の状態で登録される。朝、グリッグに話しかけると、この未確認の項目だけを拾い出し、Obsidianのネタ帳に追記したうえで、確認済みに切り替える。
これで、外出先で思いついたことを書く場所と、実際にネタとして見返す場所を分けたまま、両者をつなげることができた。
確認済みのはずが、届いていなかった
この仕組みを作ってしばらく経ってから、ネタ帳を整理していて妙な点に気づいた。Notion側では確認済みになっているのに、Obsidianのネタ帳には載っていないエントリが4件あった。
原因ははっきりしなかった。おそらく過去のどこかのタイミングで、確認済みの印だけを先に付けて、Obsidianへの追記を忘れたまま処理を終えてしまったのだと思う。
「確認済み」という印は、あくまで処理をしようとした跡でしかなく、実際に同期が終わった証拠にはならない。この一件以来、ネタの棚卸しをするときは印を鵜呑みにせず、Notion側とObsidian側を実際に突き合わせて確認するようにしている。自動化した部分ほど、たまに手で答え合わせをする必要があるという、当たり前だが忘れがちな教訓だった。
フォーマットを思い出さなくていいようにする
もう一つ、地味に足を引っ張っていたのが入力の手間だった。スマホから送るとき、タイトル・タイプ・カテゴリ・メモという項目を毎回思い出しながら打つのが面倒で、急いでいるときほどこの一手間で入力自体をやめてしまっていた。
そこで、Notionのワークスペース内に、手順やルールをまとめておくための専用ページを1つ作った。プログラミングでいう「使い方マニュアル」のような立ち位置のページで、ここに送信用のフォーマットをそのままコピーできる形で置いておくことにした。あらかじめ「タイトル:/タイプ:/カテゴリ:/メモ:」という4行の空欄付きテンプレートを用意しておき、スマホでこのページを開いてコピーし、空欄を埋めて送るだけにする。考える手順を減らすほど、思いついた瞬間にその場で送る確率が上がる。

kuma
外出先の思いつきを取りこぼさなくなった
この一連の仕組みを作ってから、外出先で思いついた小さな気づきが、そのまま翌朝のネタ帳に並ぶようになった。これまでは「あとで書こう」と思ったものの大半が消えていたが、記録する手間がほぼゼロになったぶん、取りこぼしが減った。
同じように「思いついた場所」と「使う場所」が離れていて困っている人には、この「一時置き場を挟んで、決まったタイミングで自動的に本置き場へ回収する」という発想はそのまま応用できると思う。Notionでなくても、スマホから送れる先とパソコンで使い慣れたメモ先の組み合わせであれば同じ形が作れるはずだ。



コメント