【2026年8月5週目】Claudeアカウント乗っ取り注意喚起、Sonnet 5は値上げ撤回で恒久値下げに

AI NEWS 2026年8月5週目 Claudeアカウント乗っ取り注意喚起とSonnet5値上げ撤回 AI・ツール

今週は明るいニュースばかりではなかった。Claudeのログインセッションを狙うマルウェアの注意喚起が出た一方で、料金面ではSonnet 5の値上げが撤回されるという朗報もあった。セキュリティと料金、Claude in Chromeの権限拡大まで、この一週間の動きをまとめる。

Claudeアカウントが乗っ取られる被害、Anthropicが注意喚起

Anthropicは、PC上のinfostealer型マルウェアがClaudeのログインセッションを盗み取り、パスワードや2段階認証を突破せずにアカウントを乗っ取る被害を確認したと発表した(BleepingComputer)。Windows向けのVidar、LummaC2、StealC、RedLine、Acreedや、Macの一部で確認されたAtomic Stealer(AMOS)など、既知のマルウェアファミリーが使われているという(Help Net Security)。

盗まれるのはパスワードではなく、すでにログイン済みの状態を示すセッションクッキーそのものだ。攻撃者はこれを別の端末に持ち込んでセッションを再生するため、2段階認証やシングルサインオンを設定していても防げない。Anthropicは被害が疑われるユーザーを強制的にサインアウトさせ、保存済みの支払い方法を削除し、不正利用と判断した分の請求を返金する対応を進めている。

出典: BleepingComputer

グリッグ
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サインアウトさせても、端末に居座ったマルウェア自体は消えません。次にログインしたセッションもまた盗まれる可能性があるので、心当たりのある人は先にウイルス対策ソフトでの駆除を済ませてからログインし直すのがおすすめです。

個人で使う場合、何がどう変わるか。今回の件でClaude本体の料金や仕様が変わるわけではないが、正規のログインを続けていても被害に遭いうる種類の攻撃だという点は覚えておく価値がある。心当たりのない請求が来ていないか有料プランの利用履歴を時々確認する、フリーソフトや海賊版ツールを不用意に実行しないといった、基本的な自衛策の重要性がそのまま当てはまる。

Claude Sonnet 5、導入価格の恒久化で値上げを撤回

Claude Sonnet 5は7月のリリース時から入力100万トークンあたり2ドル・出力100万トークンあたり10ドルという導入価格で提供されており、当初は9月1日から標準価格の3ドル・15ドルに引き上げられる予定だった。Anthropicはこの値上げを取りやめ、導入価格を恒久的な料金として維持すると発表した(FIXIT)。

出典: FIXIT

個人で使う場合、何がどう変わるか。API経由でSonnet 5を使っている人にとっては、9月からの値上げを見込んで利用量を抑える必要がなくなったことになる。Claude Codeを含めサブスクリプション型のプランで使っている場合は元々今回の価格改定の対象外だが、裏側のAPI料金が下がった状態で固定されたことで、今後Anthropicがサブスク側の上位プランや従量課金オプションを出す際の原価にも余裕が生まれた可能性はある。

Claude in Chromeが一般提供開始、承認なしの自律操作に対応

AnthropicはChrome拡張機能「Claude in Chrome」の一般提供を開始した。従来は操作のたびにユーザーの承認を求めていたが、今回から連携機能を持たない社内ダッシュボードやレガシーシステムなども含め、操作ごとの承認なしにClaudeがブラウザを自律的に操作できるようになった(ITmedia)。有料プラン全般で利用できる。

出典: ITmedia

個人で使う場合、何がどう変わるか。毎回の確認クリックが減る分、作業は速くなるが、その分「今どこまで自動でやらせているか」を自分で把握しておく必要が増える。会員サイトの解約手続きや購入の確定操作など、取り消しにくい操作を任せる場面では、承認ステップをあえて残す設定にしておくかどうかを一度確認しておくと安心だ。

Claude Codeにモデル切り替えフックとリモート監視機能を追加

Claude Codeでは、モデルの切り替えをブロック・確認・記録できるPreModelSwitch/PostModelSwitchフックが追加された。あわせて、フォアグラウンドで動くサブエージェントのツール呼び出しと実行結果をRemote Controlクライアントにライブストリーミングできるようになった(Releasebot)。直近のバージョン2.1.245ではLinuxの新しいglibc環境で発生していた起動時クラッシュも修正されている。

Claude Codeの細かなアップデートをどや顔で紹介するグリッグ

個人で使う場合、何がどう変わるか。スマホなどでRemote Controlを使って外出先からセッションを見ている人にとって、サブエージェントの動きまでライブで追えるようになるのは地味に便利だ。作業が想定と違う方向に進んでいないか、Web UIを都度開かなくても確認しやすくなる。モデル切り替えフックは自作の自動化スクリプトを組んでいる人向けの機能で、通常の対話利用では意識する場面は少ない。

AI業界のそのほかの動き

  • OpenAI、SpaceX傘下となったCursorへのモデル提供を11月12日に終了へ: SpaceXが8月14日に600億ドルでCursorを買収したことを受け、OpenAIは契約履行への懸念を理由に打ち切りを通知した。CursorのトラフィックのうちOpenAIモデルが占める割合は5%程度とされる。(Bloomberg)
  • Google、8月版「Gemini Drops」を公開: 軽量モデル「Gemini 3.7 Flash」や学生向けGoogle AI Pro無料プランなど8機能をまとめて追加した。(jetstream.blog)
  • Meta、AIグラス「Meta Glasses」を日本でも発売開始: EssilorLuxotticaと共同開発したモデルで、299ドルから26種類のスタイルを展開する。

参照元: BleepingComputer(アカウント乗っ取り) / FIXIT(Sonnet 5価格) / ITmedia(Claude in Chrome)

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