Claude Haiku 5.5が登場、Max契約者には毎月APIクレジット(AI最新ニュース 10月2週目)

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今週はAnthropicから小型モデルのHaiku 5.5が出て、同じ日にMaxとTeamの契約者へ毎月のAPIクレジットを配る仕組みも始まった。Claude Codeは10月5日から9日までに7回更新され、フックまわりの変更が目立った。前回の記事(10月1週目)で扱ったv2.1.289までの話は除き、それ以降の動きをまとめておく。

小型モデルClaude Haiku 5.5の料金と性能

Anthropicは10月7日、小型モデルのClaude Haiku 5.5を公開した。Haikuの新モデルは2025年10月のHaiku 4.5以来、約1年ぶりになる。料金は100万トークンあたり入力0.10ドル、出力0.50ドルで、これは1回に送る内容が10万トークン以下の場合の値段だ。10万トークンを超えると入力0.50ドル、出力2.50ドルに上がる。Anthropicは、平均すると実行コストがHaiku 4.5より約75%下がると説明している(ゴリミー)。扱える文脈の長さは100万トークンで、考える深さ(effort)を低から最大まで5段階で選べる。一方、Simon Willison氏は、新しいトークナイザーでは同じ文章でもHaiku 4.5より約1.25倍多くトークンを数えるため、見かけの値下げほどは安くならない場合があると指摘している(Simon Willison)。

個人で使う場合、何がどう変わるか。Claude Codeでは、v2.1.293からHaikuを選んだときのモデルがHaiku 5.5に切り替わった。サブスクリプションで使っている分には料金は変わらない。APIで小さな自動処理を回している人は、10万トークン以下の短い処理ならかなり安くなる。自分の環境ではサブエージェントに単純な検索や分類を任せる場面があるので、そこをHaiku 5.5に寄せれば使用量の節約になりそうだ。なお、claude.aiの無料プランで選べるかどうかは、今回読んだ記事の範囲でははっきりしなかった。

出典: Simon Willison(Haiku 5.5に描かせたペリカンの絵)

Max・Team契約者に毎月配られるAPIクレジット

Haiku 5.5と同じ10月7日、AnthropicはMaxとTeamの契約者に毎月APIクレジットを配る仕組みを始めた。金額はMax 5xが月100ドル、Max 20xが月200ドルだ。Teamは席の種類ごとに20ドルか100ドルが割り当てられ、組織全体で合算して月500ドルが上限になる(iClarified)。受け取るには、契約から7日以上たっていることが条件で、claude.aiの設定画面にある請求の項目からAPI用の組織(Claude Console)とつなぐ。クレジットはAPIで使えるどのモデルにも使えるが、アプリの利用上限は増えず、対話しながら使うClaude Codeのセッションにも充てられない。使い切れなかった分は翌月に繰り越されない。同じ日に、Sonnet 5.5でキャッシュを読み出すときの料金も100万トークンあたり0.20ドルから0.10ドルへ半額になった(Simon Willison)。

個人で使う場合、何がどう変わるか。Maxを契約している人は、これまで別料金だったAPIを月100ドル分まで追加の支払いなしで試せるようになる。自作のスクリプトからClaudeを呼ぶ用途にちょうどいい。ただし対象はMaxとTeamだけで、ProとFreeには配られない。自分はProなので今回は対象外だ。Maxとの月額差をこのクレジットで埋められるかどうかは、APIをどれだけ使うかしだいなので、今の使い方では乗り換えるほどではないと判断している。

出典: Simon Willison

Claude Code v2.1.290〜296の変更点

Claude Codeは10月5日から9日にかけて、v2.1.290からv2.1.296まで更新された(Claude Code公式changelog)。個人利用で目に付いた変更は次のとおり。

  • v2.1.291(10/6):クラウドのセッションで許可の確認への返事が失われることがある不具合と、終了時に最後のメッセージが消えることがある不具合が直った
  • v2.1.292(10/6):「claude plugin install –marketplace」で、マーケットプレイスの追加とプラグインのインストールを一度にできるようになった。サブエージェントを呼ぶときに考える深さ(effort)も指定できる
  • v2.1.293(10/7):Haiku 5.5が標準のHaikuになった。claude.aiと同期したプラグインのフックが、長いセッションで失敗する不具合も直った
  • v2.1.294(10/8):「〜するコマンドを止めて」のように文章で書いたフックが、止めるべき操作を通してしまう不具合が直った
  • v2.1.295(10/8):フックに「onFailure: “block”」という設定が加わった。フックが起動できない、時間切れになる、途中で異常終了するといった場合に、操作を通さずに止める
  • v2.1.296(10/9):サブエージェントごとに、早めに会話を圧縮させる設定(autoCompactWindow)を書けるようになった

個人で使う場合、何がどう変わるか。自分にいちばん関係があるのはv2.1.295だ。危ないコマンドを止める承認ゲートをフックで作っているが、これまではフックのスクリプトが何かの理由で動かなかったとき、操作がそのまま通ってしまう作りだった。「onFailure: “block”」を付けておけば、フックが壊れているときは止まる側に倒せる。ただ、自分は以前フックのパスが切れて全部の操作が止まり、手で直すしかなくなったことがある。止まる側に倒すなら、壊れたときに自分で直す手順も用意しておく必要がある。文章で書いたフックを使っている人は、v2.1.294の修正が入るまで期待どおりに止まっていなかった可能性があるので、早めにアップデートしておきたい。

Claude Codeのアップデートを伝えるイメージ画像

AI業界のそのほかの動き

  • OpenAI、ChatGPTにGPT-6と「Intelligent UI」を導入:10月7日に発表された。質問に合わせて、文章に図や計算機のような操作できる部品を混ぜて答えるようになる。有料プランにはGPT-6 Sol、無料とGoプランには翌8日からGPT-6 Lunaが順次配られる。(9to5Mac)
  • Google、仕事の作業を任せられる統合Geminiエージェントを発表:10月8日に発表された。Google WorkspaceやSlack、Jiraとつないで、作業の計画から実行までを一つの画面から任せられる。まず企業向けに提供し、個人向けの時期は示されていない。(TechCrunch)
  • Mistral、大型モデルMistral Large 4をプレビュー公開:10月6日にAPIと自社サービスで試せるようになった。重みの公開は月内に予定されているが、日付は報道によって食い違っている。(Let’s Data Science)

参照元: Claude Code公式changelog / Simon Willison(Claude Haiku 5.5)

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