Claude CodeにModsが登場、Gemini無料版は10月9日からFlash-Liteのみに(AI最新ニュース 10月1週目)

AI NEWS 2026年10月1週目 グリッグのアイキャッチ AI・ツール

今週はClaude Codeに「Mods」という仕組みが入り、自分のような自作の仕掛けを積み上げてきた人間には見過ごせない週になった。一方でGoogleはGeminiの無料版を大きく絞ると発表していて、無料で使っている人には影響が出そうだ。前回の記事(9月5週目)で扱った9月30日までの話は除いて、10月1日以降の動きを中心にまとめておく。

Claude Codeの動作を書き換えられるMods

Anthropicは10月1日、Claude Codeの動きや見た目を利用者が書き換えられる「Mods」を公開した(Anthropic公式)。Modsの中身はTypeScriptで書いた小さな関数で、モデルに送る前のプロンプトの書き換え、ツール呼び出しの停止や書き換え、許可を求める画面への自動応答、ツールの出力から秘密情報を消す処理などができる。ターミナルとデスクトップアプリの画面にボタンや入力欄を足すこともできる。配布はプラグインに同梱する形で、公式ディレクトリか「/plugin」コマンドから入れる。同時に、Claudeや利用者が見落としていそうなことを別のエージェントが横から指摘する組み込みのMod「You should know」も入った(Claude Code公式changelog)。

注意点として、Modsはサンドボックスの中で動くわけではない。公式ブログも、信頼できる出どころのModだけを入れるよう呼びかけている。TeamとEnterpriseのプランでは、利用者が入れたModの危ない動作を制限する設定が自動で読み込まれるが、個人プランについて同様の仕組みがあるとは書かれていなかった。

個人で使う場合、何がどう変わるか。これまでClaude Codeの動きに手を入れる手段は、決まったタイミングで外部のスクリプトを呼ぶフック(hooks)が中心だった。Modsは画面の表示まで含めて書き換えられるので、できることの幅はかなり広い。自分は危ないコマンドを止める承認ゲートや、作業状況を記録する仕組みをフックで作ってきたので、Modsに移せば表示まで一体にできるかもしれない。ただ、他人が作ったModは許可の画面に勝手に「はい」と答える処理も書けてしまう。便利そうなModを見つけても、中身を読めないうちは入れないつもりだ。

出典: Anthropic公式

Claude Code v2.1.288と289の変更点

Modsが入ったv2.1.287に続いて、10月2日にv2.1.288、3日にv2.1.289が出た(Claude Code公式changelog)。個人利用で目に付いた変更は次のとおり。

  • v2.1.288(10/2):コードレビューのコマンド「/code-review」で、指摘の件数を「–max-findings」で絞れるようになった。複数のセッションを一覧するエージェントビューでは、Ctrl+Fでセッションを名前から探せる。APIの応答が途中で時間切れになったとき、途中まで返ってきた内容から立て直す処理も加わった
  • v2.1.289(10/3):シンボリックリンク経由で開いたファイルに、読み取り禁止の設定が効いていなかった不具合が直った。複数のコマンドをつないだシェルコマンドの内側の部分に、許可ルールが正しく当たるようにもなった。手元のフォルダに置いたプラグインは、書き換えるとすぐ反映されるようになった

個人で使う場合、何がどう変わるか。見た目に分かりやすいのはセッションの名前検索で、並行して何本もセッションを走らせていると、目当てのものを探すのが少し楽になる。自分にとってはv2.1.289の修正のほうが大事で、読み取り禁止や許可ルールを設定していても、これまではリンク経由や複合コマンドの形で素通りする場合があったことになる。設定で守りを固めている人は、早めにアップデートしておいたほうがいい。

Claude Codeのアップデートを伝えるイメージ画像

Anthropicの技術者育成プログラム「Claude Frontier Academy」

Anthropicは10月2日、企業でClaudeの導入を主導する技術者を育てる「Claude Frontier Academy」を始めた。1億ドルを投じて、2027年末までに1万人の技術者を育てる計画だという(Anthropic公式)。中身は4日間の集中研修と、12週間のレジデンシーの2段構えだ。集中研修では、顧客の依頼からセキュリティの審査、引き継ぎまでを実際の企業の場面に沿ってこなす。レジデンシーでは自分の組織でClaudeの導入を進めながら指導を受ける。最初の認定が出るのは2027年の初めの予定となっている。

個人で使う場合、何がどう変わるか。このプログラムは企業からの推薦制で、今は一部の顧客や提携先だけが参加できる段階なので、個人がすぐに受けられるものではない。個人向けには、誰でも使える学習教材として別に「Claude Academy」が用意されている。自分のような個人の利用者に直接の影響はほとんどないが、AnthropicがClaudeを売るだけでなく、導入を担う人材づくりにまで手を広げてきたという流れは押さえておきたい。

出典: Anthropic公式

AI業界のそのほかの動き

  • Google、Geminiの無料版を10月9日からFlash-Liteだけに制限:有料契約のないGeminiアプリでは軽量モデルのGemini 3.5 Flash-Liteしか選べなくなり、FlashとProはモデルの選択肢から消える。最上位モデルまで使えるのは月額19.99ドルのAI Pro以上で、日本でも同じ扱いになるかは報道からは読み取れなかった。(Tech Insider)
  • Googleの開発ツールAntigravity、Claude 5.5系を有料契約者だけに:GoogleのAI開発ツールAntigravityで、Claude Opus 5.5とSonnet 5.5はGoogle AI ProとUltraの契約者だけが使える扱いになった。古いClaude 4.6系は11月2日で提供を終える。(Nokia Power User)
  • OpenAI、Moonshot AIにつながる利用者によるモデルの推論の抜き取りを阻止:OpenAIによると、7月24日と25日に4,000人以上の利用者から1万6,000件の要求が集中し、モデルの内部の推論を引き出そうとしていた。OpenAIは7月28日までにこの動きを止めたという。(The Next Web)

参照元: Anthropic公式(Claude Code Mods) / Claude Code公式changelog

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